日本全国に語学学校はあふれ、書店に行けば、英語や語学関係の本が所狭しと並んでいます。テレビやラジオをつければリスニング教材の宣伝が流れ、英会話スクールに通う人や安価なスカイプを使ったフィリピン人講師とのレッスンも増加の一途をたどるばかり。しかし、英会話が上達している人はいっこうに増えていないのが実情のようです。
英会話スクールや英語本、リスニング教材の宣伝を観ると、英語はいとも簡単に身につくことができるように思わせます。英会話の本も「30日で話せる」とか「これだけの単語を知っていれば、もう英語は自由自在にあやつれる」とイイことばかり書いています。しかし、ここ5年で日本人の英会話力が上がったという話は聞きませんから、どこかに問題があるはずなのです。
それにしても、日本人がこれほどまでに英会話や語学に熱中する理由は、教養を高めるため、趣味として、仕事の関係で……と理由はいろいろですが、それなりに取り組んでいる方が大勢いることも確かです。
Atlasマンツーマン英会話では、約1万人の生徒様が学んでおられますが、暇つぶしやファション感覚、意味自体が不明な「国際化」の波の中で英語が話せないと遅れをとるなど、目標のはっきりしない方は他の英会話スクールに通われている方よりは少ないようです。
どちらにしても一般的に、日本では「英語」や「語学」が一人歩きしてしまったような気がするのです。
結論から先に申し上げると、単なる「英会話ブーム」や「韓流ブーム」にのせられて英会話や韓国語などをはじめた人たちが語学の上達を望むのは無理な話なのです。
このコラムは、今ある英会話や韓流ブームの現象を正面からだけでなく、裏側からも探りを入れています。また、他の人が書けなかったことをAtlasマンツーマン英会話のカウンセラーとして書いています。
他の英会話スクールの実態、外国人講師の教え方、考え方、生活、上達する生徒と挫折する生徒のパターン、英会話学校が倒産していく理由、他の英会話学校が使っているテキストや教材の問題点など。また、英語をどのように自分の生活に取り入れたらいいのかなども書いてあります。
英会話スクールや語学そのものにまつわる秘密をとりはずしたつまりで書いていますが、タブーそのものに触れていることに関して、さまざまなご意見があろうかと存じます。
そこで、英会話上達のための心構えやコツ、正しい考え方を持つ英会話スクールの選び方、講師の選び方のポイントについては十分に触れてありますから、皆様が英会話を学習する際に参考にしていただけるものと確信しています。
このコラムを読んだら、英会話スクールの電車広告や雑誌広告などはもう素直に受け入れられなくなるでしょう。しかし、それはあなたの英会話が上達する第一歩かもしれないのです。
最後に、このコラムを書くにあたって、アトラス株式会社本社の方にいろいろとお世話になりました。御礼申し上げます。