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大手スクールの講師は、来日直後にまずゲストハウスに滞在します

 

大手英会話スクールの講師の私生活は、決して派手なものではありません。とくに日本に来て間もない人はゲストハウスと呼ばれるトイレ・台所共同・四畳半か六畳一間の古びたアパートに住んでいます。

2007年にNOVAがすべての教室を閉鎖した時に講師の生活を新聞やテレビが取材しました。たいていお金を持っていませんからホテル住まいというわけにもいかず、礼金・敷金を払う余裕もありません。また日本の家主は外国人に厳しく、外国人を入居させてくれるところは20軒のうち1軒あるかどうかです。

これから日本で生活するにあたって、ちゃんとビザがとれるかどうかもわかりませんし、来日して最初の半年はとりあえずゲストハウスに泊まりながら生活を始めます。

ゲストハウスは敷金・礼金なしで家賃が3万円~6万円程度。ひどいところは一部屋に3人とか4人が一緒に生活しているケースもあります。なかにはそのままずっと住み続ける人もいますが、仕事を見つけてお金を貯め、2,3ヵ月~半年あるいは、1年ぐらいでアパートを見つけて引っ越しておきます。

実際にそこで生活していた人に聞いてみると、雨は漏るし冬は隙間がビュービュー、夜中の2時、3時までどんちゃん騒ぎのパーティーをやる人もいて、とても普通の神経の人間が住めるところではない、と言っていました。アパート経営者側も、短期間で入れ替わってしまうような住人のために、わざわざ設備を充実させたりお金をかける気はありません。

ゲストハウスには新米英会話講師だけでなく、何の目的もなく日本に遊びに来ているワケのわからない人も住んでいます。日本で暮らして帰国した仲間に「東京に行ったら○○ハウスが安く泊まれる」と教えられてやってくるわけです。

こうしたゲストハウスには、よく「○○ハウス」という名前がついています。たとえば、新聞に英会話講師募集の広告を出すとかかってきますが、こちらが連絡先の電話番号を聞くと、その番号で、「あっ、この人は○○ハウスに住んでいるんだな」とわかるのです。

ゲストハウスで生活している人はワーキングホリデービザやまだビザをもっていない人がいて、いつフラーと消えてしまうかもわかりませんから、いくら英会話講師としての経験や能力があっても雇うのには問題があります。しかしゲストハウスから出発して、りっぱな講師になった人もいます。

また、日本人の中には英語を覚えるためにわざとゲストハウスに住む人がいます。環境はあまりよくありませんが、よく言えば「国内ホームステイ」ですから、英語が飛び交う中で生活することになって確実に覚えられるでしょう、とは言えないかもしれません。

実際に、オーストラリアやイギリスなどにワーキングホリデービザで日本人が生活する上でほとんど変わらなく現地のゲストハウスのようなところで日本語講師という仕事はほとんどなので、日本食レストランや寿司バーなどで仕事をしています。仕事ではほとんど日本語を使うのであれば英会話の上達は望めないかもしれません。その前に日本で英会話をしっかり覚えていくことが大事だと思います。

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