先日の話の途中ですが、何を基準に英会話スクールを選ぶのかは、上記のようにさまざまである。しかし英会話スクールは、「忙しい」「高い」「遠い」などを理由に通えないという言い訳はもう通用しないぐらい、個人の要望に合わせて開講しています。自分に合わせて選び、無理せず学習し続けられる環境を作ることが上達への一番のポイントだと思います。
そして、今日のテーマは、英会話スクールに通った後、どうしてますか?
「何校もの英会話スクールに通うということはあまり身についていないということかもしれません。」
「英語を使うという仕事」について取り上げますが、仕事は多岐に渡り、外資系の秘書、営業・マーケティングマネージャー、また日本企業から海外へ駐在というならば TOEIC という資格を取ることによって、認められるというのは誤解されていると思います。実際に海外での生活環境や業務などは日本とは全く違うことからホームシックにかかったり、外国人マネージャーと人間関係が上手く作れるまで様々。今回は、「英語を使う仕事代表」の外資系ホテルへ転職された女性の「その後」を追ってみました。
まず 1 人目は、一流ホテルへの転職を果たしたAさん。前職で 3 星レストランのマネージメントをしていたこともあり、接待などの席に同席することも多く、自然と飲食に興味を持つようになったそう。「食べることはもちろん、お酒も大好きだったこともありますが、ただのサービス業としてよりも、食関係で考える方の仕事がしたかったんです。それで興味をもったので勉強したいという気持ちから始めました。現在の職場は、英会話スクールに通って 5 年後に自分で探しました。私にとっては、あくまで学校はきっかけ作りでした。」
現在、高級イタリアンレストランなどで多忙な日々を送っているAさん。仕事を始めてみて更に勉強しなければという気持ちになったそうです。「食材の仕入れなどはビジネスセンスや英語での交渉力が必要だったり、人から情報をもらったりという人脈も含めて、学校で学んだこと以外のことが必要になってくるんです。最近ソムリエの勉強を始めたのもそういう訳です。」
これを参考に是非、英会話スクールに通うきっかけになればすばらしいことだと思います。そして長く続けられる英会話スクールに出会いましょう
そして 2 人目は神奈川県の外国語大学を卒業後、横浜市内で外資系ホテルの給士部で、現在既にバリバリ仕事をされているYさん。Yさんの場合は、食品メーカーで海外事業部、新規事業として惣菜開発や外食事業の開発、経営企画、供給管理などを経験するなど 10 年以上仕事をしてきた経験の持ち主。
大手の英会話スクールに入学したのは、自分がやってきたこと、やろうとしていることを裏付ける理論 ( 表現能力 ) を学ぶためだったそうです。
「英会話スクールでは、講師の先生方、同窓生との出会いが最大の収穫でした。」Yさんは現在、英会話スクールを通じて知り合った外国人講師と一緒にメニュー開発の仕事をされています。「(通学が)転職に役立つかどうかは、本人次第。私の場合は、食専門のコンサルタントの先生のもとで働きながら英会話スクールに通い、在学中からフリーで仕事ももらえるようになりましたが、英会話スクールから吸収することや自分の目的は何かを明確することができなければ、 1 年間の習い事をしただけになってしまう様な気がします。できれば個人的なことも話せるマンツーマンの方がいいと思います。」
Aさんはホテルのレストランで社員として仕事をしており、Yさんは食材の仕出しの仕事をしている、前者は食の世界には違うところで仕事をしていて、後者はもともと食の世界にいたという立場が違う 2 人に共通することは、「英会話スクールはきっかけに過ぎない」ということ。
2 人とも、Atlasの生徒さんで、「英語を使う会社」に転職した人はそれほど多くはないとおっしゃっています。 2 人とも自力で今の仕事を探し出し、Yさんは、人脈づくりのためには、自分自身が魅力的でなくてはと思うので好奇心や気力が萎えないように日々精進されているとのこと。Aさんも忙しい仕事の合間に更に勉強を続けるなど、スクールを通過点として更に毎日ステップアップに励まれています。
英会話スクールはきっかけにすぎない、これは、ホテル業という仕事だけのことではないと思うのですが、皆さんいかがでしょう。食の世界というのは、アルバイトから社員にしてもらったり、雇用形態は様々ですし、実力重視の世界。とにかくまず入ってみるというのはどうでしょうか?ただ、入ることは簡単でもメニューの開発や企画などの仕事などに就けるかどうかというと、それは狭き門のようです。自分で売り込みをすることはもちろん、学校で理論を学び、更に仕事でも少しずつスキルアップして経験を積む、当たり前のことですが、日々の努力が必要なようです。