1990年代の英会話スクールの急増によって、過当競争の時代へと英会話スクールは突入しました。教室を借りる際、保証金の高さ、立地条件の確保、宣伝のコスト、駅の周辺競争と条件はますます厳しくなっています。
経営者が絶対に削減できない費用は宣伝費でしょう。また入学金とレッスン料をやたらと値上げするわけにはいきませんから、スクールの利益をあげるのこる手段は講師の給料を安くすることです。もちろん、講師のことを考えて、バランスの取れたスケジュールにしている中小規模の英会話スクールもありますが、企業の規模を拡大するには、コスト削減を実行しなければならないため、おのずと安い時間給になってしまうという矛盾があります。
大手スクールは、平均時間給は安いが、月給はまあまあです。これは教える時間がかなり長いためですが、私の経験から言うと週に25時間以上一生懸命教えるととても疲れてしまって、制裁を欠いたレッスンになってしまいます。講師の中には、過労を防ぐため、半ロボット化(省エネルギー)した教え方に切り替える人もいます。スクールがきちっと教え方のメソッドを持っていたとしても、講師がいつも疲れていたのでは、レッスンが充実するはずがありません。
これだけの数の英会話スクールがあるということは、他を圧倒する教え方がまだないということです。大手は宣伝力で生徒を集めるので生き残りやすいですが、小中規模のスクールがユニークなプログラムを開発するところがこれからもっと登場するはずです。
2000年に入り、全国で今までの半分の英会話スクールが倒産(2007年までシェア50%の旧NOVA、i30%の旧ジオスまで)、倒産したことでAtlasにも日本全国のたくさんの皆様に提供することができるようになりました。