現在、大手の英会話スクールでさえ、すべてきちんとしたテキストを用意しているが、内容的にはほとんど差はないといえます。問題はそのテキストをいかに上手に使って教えているかの講師にあります。
講師次第でテキストが素晴らしい味方になり、下手な講師が使うと混乱の元になりかねません。前回の彼がスラングで苦労したように、日常生活でよく使われるスラングを教えてくれないようでは問題ですが、スラング中心の崩れた英語ばかりを使う講師にはくれぐれも注意してください。
ポイントは、いかに勉強する側に立ったカリキュラムを組んでいるか。またそのことを講師に徹底しているかにあります。「英会話を教えてあげる」ような態度を取っているスクールはダメです。このあたりは経営者の考え方がスクールにはっきり出ているので観察するのがいいと思います。
さて、英会話を上達したいと思う日本人のレベルは残念ながら知れているといわざるをえません。初心者の方を教えるには、一種のテクニックが必要とされますが、スクールがそうしたノウハウを確立しているかが上達のカギを握っている。上級者に教えるのは簡単だが、初心者に教えることほど大変なことはないのはどの分野でも共通しています。いかにして初心者のレベルを引き上げていくかのテクニックをもっていないのがほとんどの外国人講師にいえることです。または、きちんと説明できないスクールは敬遠した方がいいと思います。
教え方を講師任せにしているところも要注意です。いい講師にあたれば上達スピードはグンとアップするのに(特にマンツーマンレッスン)、インチキに当たったりしたらお金をドブに捨てることになります。講師による教え方の偏りをなくす工夫をしていないスクールも失格といえます。