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人間は忘れる生き物です
たとえば、あなたはメモや資料を見ずに1週間分の日記をまとめて書けますか?身の周りで起きた出来事を細かく書き記すことは、記憶力がよい方でも難しいことではないでしょうか。
今日や昨日の、時間があまり経っていない出来事なら、たいていの人がスムーズに書けます。しかし、それ以上経つと、「5日前ってどうしていたかな?」などと考えてしまうでしょう。
人間はよほど印象に残るようなことでないと、数日経っただけで思い出せなくなってしまうものです。
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習慣にして定着させよう
記憶にしっかり刻み込むには、週に1回1時間かけて覚えるよりも、毎日10分ずつ覚えたほうが効果的だと言われています。それくらい、日々の積み重ねは大切なのです。
週に1回グループレッスンの英会話教室に通っているのであれば、その内容を少しずつ、1週間かけて復習し、毎日英語に触れることです。日常の中で、当たり前のように英語学習を習慣にしてください。もちろんグループレッスンよりは、マンツーマンレッスンの方が効果が4倍以上あるのも納得されるのではないかと思います。
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英語学習サイクルの作り方
手帳やカレンダーに、曜日毎に何をやるか書き込むと、日々やることにいちいち迷わず、反復のリズムが出来上がりますし、スムーズに定着させることができます。
たとえば、月曜はテキストの読解、火曜は映画でリスニング、水曜日はTOEIC…といった予定を作るのです。これらはAtlasのカウンセラーが作っていますが、自分でやってみてもいいと思います。
ただし、単語の暗記は少しずつでも毎日やりましょう。量のあるものを覚えるには、時間を多めに取るべきだからです。
覚える時は、反復サイクルに沿って行ないます。たとえば、月曜に単語集のナンバー1~10 を覚えたとします。火曜日は11~20を、水曜日は21~30を覚えます。そうしたら木曜日に、また1~10に戻り、覚え直しをしていくのです。金曜日に11~20、土曜日には21~30、日曜日に総まとめで1~30というように、何度も同じサイクルで繰り返して覚えていきます。
1週間で消えてしまうことのある人間の記憶に、このようにある程度の時間をおいて何度も何度も刻むことで、定着させることができるのです。
たとえば、顔の洗い方や歯磨きのやり方を忘れることがないように、習慣化して繰り返しやることは自然に定着していくものです。
まずは1日5分でも10分でも、続けることを目標に、英語学習を始めてみてください。
それが慣れてきたら、少しずつ1日の学習時間を延ばしていきましょう。
豆知識:世界には4000~5000の言語(方言も含む)が存在すると言われていますが、なぜ英語が国際共通語となったのでしょうか。
戦前のパックス・ブリタニカ(イギリス)、戦後のパックス・アメリカーナ(アメリカ合衆国)の母国語が英語のためなど様々な理由がありますが、その理由の一つに、「言語の習得が諸外国語と比べて容易である」ということが日本以外では挙げられています。
ヨーロッパの言語、たとえばフランス語やドイツ語、中国語などと比べて、文字数が少なく文法が単純だと言われています(ただし発音に関しては、諸外国語にないものもあるのでその点は難しいのですが)
「英語は入口として簡単だが、専門的なことを学ぶようになると深さがあり、難しい」とも言われますが、英語の専門家になるのではなく、外国人とのコミュニケーションの必要最低限の手段と考えれば、中学・高校の基礎もある日本人にとって英語ほど習得がし易くて便利なツールはないかと思います。
インターネットで世界に発信される言語も英語が大半です。母国語人口や第二公用語としての使用人口を考えても、あと100年くらいは英語が国際的な共通語として続くのではないでしょうか。もちろん中国語も約20億人が話す言語ですし、スペイン語圏も多いですが、まだまだ英語のニーズが高いようです。 |