ここでは、履歴書スクリーニングから採用まで直接面接について述べる。代理店や人材派遣を使わずに、直接インストラクターを採用することは、無駄な手間やお金をかけないためその分レッスン料金に還元するための欠かせない仕組みである。 しかも、Atlasマンツーマン英会話の場合、質の高い外国人インストラクターしか採用しないという厳格な原則がある。書類審査から面接、採用までする担当者は、英会話スクール業界の中で経験豊富な日本人カウンセラーである。彼ら彼女らは価格設定とブランドイメージを維持するために長年にわたって地域の業界市場を支配してきた。そのような海外経験も豊富で英語以外の言語も話す日本人が社内にいなくては外国人と対等にやっていくことはできないのである。 2003年夏、Atlasマンツーマン英会話は、日本での一号校に向けて準備を始めた。米国本社から語学教育教務の責任者が呼び寄せられ、日本人カウンセラーが数人採用された。 カウンセラーが、札幌本社での教育プログラムを受けた後、外国人インストラクターの面接に入ったのはその3カ月後である。札幌大通LSの開校は2004年2月なので、カウンセラーに与えられた期間は半年もなかった。その間に約100人の外国人インストラクター(英語80%、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、中国語、韓国語20%)を採用、研修しなければならない。採用にあたり、カウンセラーは以下の点を武器に、Atlasマンツーマン英会話とのパートナーシップを保つ重要性を訴えた。 マンツーマンに特化したレッスンで利益率の向上を目指す その一つは、Atlasマンツーマン英会話が利益率の高いマンツーマンレッスンをより多く提供するということである。Atlasマンツーマン英会話が行う無料体験レッスンの数は限定しているにもかかわらず、大手英会話スクールなどよりはるかに多い。LSのみならず、派遣型のカフェやオフィス向けを含めると約3倍の体験レッスンを行っている。この点を強く訴えている。 事業計画書でコストの低減 次に、Atlasマンツーマン英会話と委託契約をしたインストラクターは、自分のスケジュール表をサーバー上で月1回のペースで報告することにより無駄な待ち時間を削減できるということである。Atlasマンツーマン英会話はセールや安売りをしない固定のレッスン料金でホームページ上にもアップしている数少ない語学スクールである。 売価が地域最安値なのでそもそもセールを行う必要がないし、粗利益をぎりぎりに設定しているのでできないのだ。セールをやると、顧客はそれを、いつやるかよく知っており、その期間だけは売り上げが上がるが、その後落ちてしまうのだ。それに合わせてインストラクターやカウンセラーもいちいち調整しなければならず、その繰り返しでコストが上がってしまう可能性がある。 Atlasマンツーマン英会話は毎年1月に発行する事業計画書に基づいて計画を維持することができ、コストを低減することができるのだ。この点を強調している。 |
|
Prev | Next |