反対のための反対ということばがあります。こういうのを「へそ曲がり」とか「かわっている人」と呼びますが、英会話に関しては素直が上達へのいちばんの早道と言えそうです。
アトラスの講師が口々に言うのは、「日本人は一般的に素直なんだけれども素直ではない」と厳しい見方をしている。
「余計なことを考えすぐるんだろうね」というのが結論ですが、とにかく英会話を習得する方法でいちばん確実なのが「コミュニカティブアプローチ式」。赤ちゃんが言葉を覚えていくのを思い出してみればすぐ分かること。オウム返しに何回もまねしているうちに正しい発音やニュアンスをつかんでいく。英会話でも似たようなころがいえると講師達は言います。
「自分の耳に聞こえた通りに言ってみることが大切。辞書の発音記号ではこうなっているとか。舌の形をどうするなんてことは言語学者がやることなので、どっちかというと必要のない知識になります。日本人の英語を教えていて不思議なのは、分かっているのかどうか判断できないことが多いことです。
「分かりしました?」と聞くと「イエス、イエス」とうなずいているのに、もう一回やってみると全然理解していないんですね。分からないっってことが恥ずかしいのかもしれません」
こんな頑固なオジサンがいました。この男性は会社から語学補助をもらってスクールに来ていたのですが、普段からネイティブ講師にとって面倒くさい文法的な用法の違いとか、やれアメリカ人の発音とイギリス人はこう違うんじゃないかと質問してくる一種のマニアックな人間でありました。
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